スーパーヒットチェーンについて

「ぷちショップ」という酒販小売店がケーエルシーの指導・支援の下に集まったグループがぷちショップグループです。しかし、特に近年の小売市場また流通市場の大手チェーン組織小売業と大手商社による小売市場の寡占化は将来的に個店単位の小売業の存続が困難であることを示しています。その流れの中でぷちショップが生き残る為には、単なる酒販小売店の集まりからチェーン組織化された小売店グループに進化すること以外に選択肢はないと考え、ぷちショップグループの中から目的を一つに共有する加盟店を組織化したのがスーパーヒットチェーンです。

スーパーヒットチェーンの⑤つの基盤

❶クラスター共済【売掛債権与信保障制度】

ケーエルシーグループの一組織であるクラスター協会の共済(売掛債権与信保障)制度を利用することによりスーパーヒットチェーン指定卸の加盟店向け売掛債権が設定限度額内で保障され、安全な取引を行なうことが出来るものです。そしてクラスター協会の保障制度は三井住友海上火災保険(株)の再保険が付保されており、その安全性が非常に高いことも大きな特徴です。スーパーヒットチェーン指定卸はシステムによる発注の集中により効率的な取引が拡大出来ると同時に、取引上のリスクが分散されている上に、更にクラスター共済保険により取引の安全性が守られているという優れた制度です。

❷指定ベンダーによる商流・物流システム

全国の全てのスーパーヒットチェーン加盟店に1本、1ケース(商品による)から安定的に商品が供給されるよう、地域毎に配送を担当するのが物流卸であり、加盟店へ実際に販売を行なうのが商流卸です。地域により物流卸と商流卸が別になる地域と二者が同一の地域があります。二者が別の場合は、物流卸は商流卸に商品を卸し、商流卸が加盟店に販売する、という流れになっています。

この一見解りにくい流通システムは酒販業界の複雑な物流の仕組みの中において、全国をベースにした商品供給システムを構築する上において画期的な仕組みとなっています。

❸全国卸が全店に口座設定

大手食品系全国卸の1社がスーパーヒットチェーン加盟店全店と取引口座を開設しています。スーパーヒットチェーンに加入すると同時にこの全国系卸が取引口座を開設します。

この背景には当全国卸がスーパーヒットチェーンを個店の集合グループではあるが、組織小売業であると認めているということが挙げられます。このことによって、ビールメーカー等との企画の取組みが可能となってきています。

❹HIT-CTSによるシステム発注体制

HIT-CTSシステムというWEB発注システムによりスーパーヒットチェーン加盟店と指定卸間の受発注業務が行なわれます。個店の集合グループとしてのスーパーヒットチェーンがチェーン組織として認知される理由がこのHIT-CTS受発注システムの利用にあります。スーパーヒットチェーン加盟店全店が統一された受発注システムにより指定卸へ発注を集中することによって指定卸の取引効率化を実現しました。また指定ベンダーへの発注の集中でメーカーよりチェーン取引対応条件を受けることが可能となるものです。

❺インターネットによる双方向情報提供網

スーパーヒットチェーン加盟店全店とケーエルシーがインターネットによる双方向通信回線を通じて相互に情報の提供また交換が可能な情報インフラを活用し、商品情報、商品企画情報、市場情報等広範な情報共有が行なわれています。加盟店向けホームページを通じて動画放送を中心とした情報提供サービスを行なっています。また、スーパーヒットチェーン加盟店全店が相互に情報交換が可能なメーリングリストにより全国単位、ブロック単位、県単位、個店単位で相互にコミュニケーションが出来る状況となっています。一方では、この情報提供システムを利用したメーカーからの新商品案内、商品企画案内を直接メーカーから発信するサービスが新たにスタートしています。